一日はすごくあっというまで
週の終わりは身体が重くて
月終わりはため息が出て

帰りたいと思ってしまう
帰りたいってどこへだろう

さざんかのきれいな
さるすべりの花が舞う
寄り添うような松のある
大きな犬小屋のある
オレンジの屋根の家?

鉄筋コンクリートの
玄関がやたらと広い
小鳥が遊びに来る
何階建てかよくわからない家?

平屋建ての2間の
きっともう存在しない小さな家?

ううん、違う
私が帰りたいのは

平屋建てで借家の
大きな下駄箱のある
ふた間の家
トコトコトコッて
天井裏を走り抜ける何かのいる
日の当たらない薄暗いあの家
安心させてくれるあの家

多分まだあの場所に存在するんだろう
あれから誰も足を踏み入れることなく
静かにそこに存在するのだろう

いつかまたあの家に帰って
ただいま、と言うのが私の夢
誰も知らない私の夢

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