なで肩の君

社交的で気さくで誰にでも優しくて
歌もうまくてスポーツもできて家族想いで
芸能人のなんとかって人に似てて見るからに好青年
うん、それも含めてかっこよかった

二人で母校に遊びに行ったよね
君は卒業しても人気者だったね
そんな君が私を連れて2人で学校へ行ったもんだから
後輩の、なんでこの人？みたいな視線で私は刺殺されかけた（笑）

二人で居酒屋に行った時、注文を取りにきた女の子が
君に興味津々だったの気づいてた？

夜二人で行ったカラオケで
私が眠くなっちゃって、君は、寝てていいよと言って
私が寝たかを確認して頭をなでなでしてくれたこと
あれは正直キュンってなった

思えば色んなところ、二人で行ったよね
素直に楽しかったと今は思えるよ

なのに気持ちに応えることができなかった
その理由なんて、言えなかった
なで肩がごめんなさい、だなんて絶対言えなかった

どうもなで肩が苦手でなんでか猛烈に苦手で
何かトラウマでもあるんかいなってくらい苦手で

しょうもなさすぎて、言えなかった
ほんとごめん

今なら多分、、大丈夫かな？