別れ

私が君へ別れを告げようとすると、
知人たちは「もうちょっと待ってあげて」と
私をセーブさせてくれていた

だけど、会う約束をしていた日の夜まで連絡がつかなかった君へ
別れを告げる為に下書きしていたメールを
ばいばいの気持ちを込めて君に送った

メールで別れを告げるだなんて、すごく不本意だった
こんな大事なことをメールでだなんて、思ったけど
連絡が取れないから仕方がないと諦めて送った

のに

速攻、着信かかってきてた
メールも送られてきてた

私はその時、着信にもメールにも気づかなかったのだけど
今までどんなに電話をしてもメールをしても何にもなかったくせに、
別れを告げた途端なによそれって思った

ばいばい、って送ったのに
食事にいこうって
お礼がしたいって

もう会わない、とメールして
またメールが返ってきたけど
もう君とは何もしない

君の存在が私の中からきれいにクリアされて
あとかたもなくなった

君とのことを書いたこのブログを読み返したとき、
そういえばそんなこともあったなぁとじんわりくる何かもあるけど

そういうのは大事に思い出としてとっておく。
そんなこともあったなぁって思い出としてとっておく。

もうそれだけでいい、と思った。